ギラウミニアナ実生に関して困っている人「ギラウミニアナ実生をしたいけど、種子が高過ぎてなかなか手が出ない。種子を購入して蒔いたけど、徒長してうまく育たなくて困っている。」
本記事ではこういった疑問を解消していきます。
本記事を書く私は、これまでにパキポディウム、アガベ、ユーフォルビアを中心に北海道で実生に挑戦してきました。これまで蒔いた種子の数は1,000を超え、失敗談や成功談など様々な経験があります。
また、ギラウミニアナは、種子を購入するのではなく、自家採取してこれまで30粒以上播種してきているので、いいアドバイスができます。
ユーフォルビアギラウミニアナを播種したのは、2022年の10月から12月まで。種子が大株から取れ次第播種してきたのでばらつきがあります。
ギラウミニアナ実生の栽培記録と栽培のコツ
種子の入手方法
ギラウミニアナの種子は2023年現在でもかなり高騰していて、5粒で3000円など気軽に購入できるものではなくなってきました。
種子販売で有名な、seed stockや多肉植物ワールドなどでも取り扱いがないため、メルカリやヤフオクといったサイトでの購入しかないのが現状です。
私は、ギラウミニアナは個人的にすごく好きな品種で、継続的に蒔いて増やしていきたかったため、現地球を購入して、発根管理をした後、種子の採取に入りました。
株の鮮度にもよりますが、そこまで発根管理のレベルも高くありませんし、花さえ咲けば1株で受粉して容易に種子ができるので、難易度はそこまで高くありません。
実生を数株だけやるのであれば、ヤフオク等で種子を購入するのがおすすめですが、たくさん種子を蒔きたい人は、ある程度のサイズの株を購入することをおすすめします。
播種
自家採取した種子は、メネデールに約12時間ほどつけてから播種を行いました。ギラウミニアナは比較的発芽率が高いですし、カビる心配も少ないです。
ギラウミニアナは小さい時の成長が比較的早いので、大株のような水捌け通気性が抜群な土で十分です。バーミキュライトなどを多く使った保水性が高すぎる土だと、根も細く育ってしまうので、硬質の赤玉土やひゅうが土などをベースに土を作ることをおすすめします。
発芽発根
発芽を確認したのは種子を播種して翌日です。ほとんどの株は1日から3日ほどで発芽します。
発芽後はこのように緑色でどんどん上に伸びていく傾向があります。
30粒以上播種してきた経験からすると、パキポディウムなどの種子のようにカビることが一度もなかったため、しっかりと加温と加湿を行うことで、発芽までの時間も早い傾向がありました。
そのため、腰水管理した状態でラップをかけ高温多湿状態にする方が発芽率が上がると思います。
ユーフォルビア類は発芽後にすぐに光を当ててあげて下さい。発芽後にしっかりと光に当てないと一気に上に伸びて情けない状態になってしまいます。
もし日照条件が足りない人などは植物育成ライトなどを導入して管理することを推奨します。ギラウミニアナはかなり厳しめにライトを照射しても、葉焼けすることなどはほとんでありません。
パキポディウムの育成におすすめな植物育成ライト5選【徒長の心配なし】播種後約3か月
播種してから約3ヶ月。
写真は撮り忘れですが、徐々に木質化してきて、カッコ良く育ってくれています。まだ分岐はしてこないですが、上に伸びていく様子もないのでこのまま様子を見ていきます。
自身栽培環境が北海道ということもあり、屋内の温室で、植物育成ライトをガンガン当てて栽培中です。水やりは土の表面が乾いたらすぐに水やりというペース。少しでも水を切ると萎むのでまだ甘めの水やりです。
栽培環境の温度も高くなく、光量もなかなか確保できないのであれば、水やりを少し控えめにした方がいいかもしれません。ご自身の環境で観察することが一番重要だと思います。
播種後約6ヶ月
播種後約6ヶ月の様子がこちら。
鉢の中がだいぶきつそうだったので植え替えました。植え替え後も水やりは乾いたらたっぷり。光もガンガン当てています。
今回、植え替えの際に使用した土は、ネットで見つけたこちらの土を使用してみました。
すると、徐々にではありますが、幹が太くなってきて縦に伸びるというより横に太ってきている印象です。この土は肥料分も入っていて乾くのも早いですし微塵も少なく結構良いかもしれないです。
管理方法は変えずにこのまま様子を見て、分岐していくのを待ちたいと思います。そろそろ分岐しそうな雰囲気がある株もあるのでまた随時更新します。