ホリダを種子から育てたい人「ユーフォルビアホリダを種子から、育てたいけど、種子はどこに売っていて、どのように栽培していけばいいのだろうか。実際にホリダの実生をしている人に聞いてみたい」
本記事ではこういった疑問を解消します。
本記事を書く私は、パキポディウム、アガベ、ユーフォルビアを中心に実生をしています。
2022年までに通算1000粒以上の播種を行うほど、趣味でありながら本格的に実生をしています。
なので、そこで得た経験や失敗談などをシェアしていけたらと思っています。
ユーフォルビアホリダ実生の栽培記録
播種
ユーフォルビアホリダの種子を播種したのは2021年9月の下旬でした。
種子は、seed stockというサイトから購入しました。
実生をしたことのある人なら一度は目にするであろうサイトのseed stockです。
発芽実績もたくさん報告されていて非常に信頼できるサイトなので、実生で植物を育てたくて、種子を購入したい人は是非利用してみる価値はあるかと思います。
種子は10粒。
400円で購入しました。
成長した株を買うよりかなりお得です。当然な話ですけどね。
播種する際には以下のようなことに気をつけて播種を行いました。
- カビ対策の徹底
- 湿度と温度の管理
まずはカビ対策として、ベンレートという薬品を水に薄めたものに24時間ほどつけました。
その後播種した後には、種子をつけていたベンレート入りの水を霧吹きで用土にも撒きました。
次は湿度と温度の管理です。
私の住む地域は、9月下旬になると少し涼しくなって、日によっては寒い日もあるので、ヒートマットを使用して、なるべく鉢内の温度が下がらないようにしました。
また、発芽するまでは100均にある透明のクリアケースで、蓋をして湿度も高くしました。
本来であれば、春など温かい時期に播種するのが良いかと思われますが、種子を購入して待つのは嫌だったので播種しちゃいました。
用土は、赤玉土1:バーミキュライト1にし、腰水管理で管理しました。
発芽発根
発芽発根を確認したのは、播種してから約1週間ほどでした。
他のユーフォルビアと比べても、平均的な時間での発芽でした。
発芽したのは、約10粒中8つ。
かなり発芽率自体は良かったです。
しかし、発芽するタイミングは種子によってかなりばらつきがあり、遅くに発芽したものもありました。
ユーフォルビアの実生が初めてだったということもあり、少し手入れにばらつきがあったのかもしれません。
発芽率自体は悪くなかったので、次回またユーフォルビアホリダの実生に挑戦するのであれば、もっとしっかりとカビ対策をすることと、湿度と温度をかなりあげてみるのもありだと思っています。
播種後2ヶ月
播種後2ヶ月経った様子がこちら。
発芽が遅く、最初から元気がなかったものはやはり成長も遅く細々としています。
しかし、発芽が早く最初から元気だったものは徐々に丸く大きくなっている印象です。
2ヶ月管理してきて少し気になる点がありました。
それは葉焼けのようなものが起きて赤くなったり紫っぽくなってしまった点です。
屋内で管理しているので、日照不足で徒長すると感じてかなり近い距離でライトをつけていたのが原因なのかと考えています。
でも、カブによっては葉焼けすることもなく大きく元気に成長しているので、少しずつライトの距離を調整していければと感じています。
同じ時期に播種した、ユーフォルビアイネルミスは根が鉢から出てきていましたが、ホリダはそのようなこともなくまだ同じ管理方法で管理していこうと考えています。
【九頭龍栽培記録】ユーフォルビアイネルミス実生の栽培方法徹底解説植え替え
播種後約2ヶ月半で、植え替えを行いました。
理由としては、同じ腰水管理をしている他の株が虫が湧いてしまったためです。
植え替えするのは半年後とかで考えていたので少し早いでしが、バーミキュライトに苔が生えてきたりしていたので、仕方ないと思っています。
植え替えした際の根の様子がこちら。
個体差があるものの、前回写真を撮った時よりしっかりと成長している感じがします。
また、根は柔らかい土を使っていた事もあり、枝分かれするというよりかは、1つの根が長くなっているというような印象です。
植え替え後はこのようになりました。
スリット鉢の2号に植え替えをして、1つ1つ独立させました。
土は自分で配合した土を使い、かなり水捌けを良くしました。
管理している環境が土が乾きづらい環境だからです。
今までと違い、土に肥料も入っているのでこれから一気に成長してくれることを期待しています。
播種後約7ヶ月
播種後約7ヶ月の様子がこちらです。
植え替え後に調子を崩す株はなく、元気に成長中です。
また、赤い棘が徐々に出て来て風格も出て来ました。
小さく、もうダメだと思っていたものも、暖かくなってきた季節に一気に成長し、これからどんどん大きくなるような雰囲気になってきました。
栽培のコツとしては、地味に日光を欲する植物で、葉焼けなどもそこまで起こすような品種ではないとわかったので、どんどん光に当てて、成長を促しています。
播種後約1年6ヶ月
播種後約1年半の株がこちら。
棘もかなり多くなって雰囲気が出てきました。
ですが、一時期水を切りすげて成長がぴたりと止まっていた時期があったのでもう少し大きなサイズを作ることも可能だと思います。
今まで育ててきた感覚的に、水は少なめで管理する。ライトには焼けない程度にしっかりと当てる。この2つが大事だと思います。
日照条件の悪い場所で管理した株は一気に徒長してしまいました。
まとめ
今回はユーフォルビアホリダ実生の解説をしてきました。
発芽率はかなり高く、実生をするにはかなり簡単な方なのかなと感じています。
しかし、発芽後は葉焼けのようなものを起こしたり、非常にデリケートな植物であることもわかりました。
今後、試行錯誤を重ねながら、ホリダ実生をもっと簡単にできるように今後も解説していこうと考えています。
また、ユーフォルビアホリダの様子や他の実生植物の、栽培記録写真はインスタグラムで定期的に更新しているので、是非フォローしてください。