屋内用の土づくりをしたい人「最近植物育成ライトも素晴らしい商品が多く、梅雨時期や冬など腐ってしまうリスクが高いから屋内で植物を管理しているけど、それに合う用土が知りたい。市販のだと少し水はけに問題あるから自分で配合したいけど、配合とか全くわからないから詳しい人に聞いてみたい」
本記事ではこういった疑問を解消しながら、植物初心者の人でもわかるように解説していこうと思います。
本記事を書く私は、北海道でアガベやパキポディウムを栽培しています。北海道は本州と違い、気温も低く日照条件も良くないので屋内でLEDを使った栽培がメインになります。
ですが、しっかりと環境を整えれば今のところ問題なく栽培できているので、屋内での栽培には自信があります。
なのでそのノウハウを少しでも参考程度に教えれたらと思います。
- 実際に屋内用で使う土の配合
- 独自の配合になる理由
- 用土選びのコツとポイント
屋内で使うアガベやパキポの土の配合とは
実際に使用する土の配合
最初に結論から言うと、以下のようになります。
硬質赤玉土小粒3:ひゅうが土小粒3:硬質鹿沼土1+マグァンプK大粒適量
かなりシンプルで誰でも作れるような配合にしてみました。
なぜこの配合なのか。その他の疑問点なども詳しく解説します。
独自の配合にする理由
まず、なぜ独自の配合にする必要があるのか。
「市販の水捌けの良い土を選べばいいだけじゃないの?」
そう思う人もいるかも知れません。でも私は自分で配合した方が良いと思っています。その理由としては以下のようになります。
- 屋内で管理する場合だと市販のものだと水捌けが足りない
- 市販のものより自分で配合する方が安価
- 株によって配合を細かく変えることができる
私も当初は市販の用土を屋内で管理をしていました。
アガベやパキポは乾燥を好み、数日間水が湿っていると、根腐れの要因になりかねないので、出来るだけ2日〜3日では乾くのがベストです。
しかし、私の家の環境では、3日経っても乾ききっていないケースが多々ありました。
もちろん、屋内ではLED直下で、サーキュレーターも24時間つけてました。でも、3日以上乾かないという状態が続いていました。
やはり屋外と比べると、いくらサーキュレータをつけてライトをつけても、太陽光の熱や、自然の風には到底及びません。
なので、屋内管理の場合は市販のものだと明らかに、水捌けが悪いという結論に至りました。
私は、パキポやアガベは大株も好きですが、種子から育てる実生が好きで家にはたくさんの株があります。
なので、市販の水捌けの良い土を購入するより、自分で一気に大量に配合して使う方が安価に済むことがわかってからは、自分で配合するようになりました。
決して大量でなくても、私が愛用するプランテーションイワモトというサイトでは5ℓと少なめで土を販売しているので、少量でも同様のことが言えます。
独自で配合すれば、アガベのようにかなり乾燥を好む植物には、保水性の高い土は減らして、水捌けに優れた土を増やす。
反対に、パキポの実生などは水を好むので保水性の優れたものを多めに入れるなど、その株1つ1つにあった配合ができるので、便利です。
土の配合のポイント
先ほど言ったように私は、赤玉3:ひゅうが3:鹿沼1という配合で土を使っています。
屋内用の土は水捌けが一番
市販のものを使用して、屋内で管理すると、風や太陽光の関係からなかなか乾かないということがわかったことから、水捌けを重視し、ひゅうが土をメインの用土にするようにしました。
ひゅうが土というのは九州地方の軽石で、保水性がなく排水性に特化した用土です。
オーソドックスな配合だと赤玉土がメインになっている場合も多いですが、それと同じぐらいもしくわ少しひゅうが土の方が多いようにして、土は2日以内には必ず乾くようにしました。
くん炭など細かなものは使用しない
「くん炭や肥料分のある土などは入れないの?」
そう思う方もいると思います。
私がくん炭を使用しない理由は細かくて、水やりをしている間に結局流れてしまうからで、流れていても、別に生育にそこまで問題があるように感じていないので、以前は使用していましたが、使用するのはやめました。
また、肥料分のある土を使わない理由は、土がカビてしまったり苔が生えたりする要因になること。アガベやパキポをできるだけ徒長せずに厳しい環境で育てたいということがあるからです。
でも、全くないのも不安なので、子株などにはマグァンプKを入れて成長を促しています。
使用する土選びのポイント
私が、赤玉土やひゅうが土を選ぶ際に注意している点は以下の通りです。
- 赤玉や鹿沼といった崩れやすい土は硬質のものを使用する
- 全ての土の粒のサイズは揃えること
硬質のものを使用する意図
なぜ硬質を使用するのか。
硬質でないものは、水やりなどをしていくうちに粒が崩れて、固まってしまうからです。
そうすると、水捌けも悪くなりますし、根詰まりや根腐れといったリスクになり得るからです。
硬質の土は、ホームセンターでも置いてある場所もありますが、崩れてしまっていたり、粒にばらつきがあったりするので、私はいつも園芸用土のイワモトというサイトから購入しています。
粒のサイズを揃える意図
私は粒のサイズは全て小粒にしています。
その理由は細粒だと細かすぎて乾きが悪い。中粒以上だと大きくて、パキポなどの根のサイズと合わないからです。
なので小粒にして全て同じサイズにして、乾きやすくなおかつ根の太さとも合わせるようにしています。
アガベの大株ように土づくりをする場合などは中粒でも構わないと思います。
屋内でアガベやパキポを生育する際に植物育成ライトなどが普及し、屋内でも管理が可能になりましたが、土は屋外と同じものでは水捌けが足りない部分があるので、自分で配合するのがおすすめ。
その際の土の配合は、ひゅうが土3:赤玉土3:鹿沼1
というように水捌けに特化したものが適しているという結論に至りました。
土はホームセンターでも良いですが、良質なものを揃えたい方は私が使用している商品を以下にリンク張っておくのでよかったらどうぞ。
自分で配合すると場所も少し必要になるので、おすすめの土はないのかという人は以下の土に、少し軽石やひゅうが土を混ぜるのがおすすめです。