【アガベ実生の土はこれ】初心者でもわかるアガベ実生の土は何がいいのか。

アガベ実生初心者「アガベは大株だと高価で、手が出ないから実生を始めたいけど土は何がいいのだろうか。肥料分のない土?水捌けの良い土?何がいいのかわからないから詳しい人に聞いてみたい」

本記事ではこういった疑問を解消します。

本記事の信憑性

本記事を書く私は、アガベやパキポディウムといった植物の魅力に惹かれ、その中でも種子から育てる実生が楽しく、毎年何粒も播種しています。

実際に、下の写真のように播種して9ヶ月ほどのアガベチタノタブルーはこんなにかっこよく成長を遂げていて、アガベの実生に関しては自信があります。

本記事をご覧になれば以下のことがわかります

  • アガベ実生で実際に使っている土はなんなのか
  • アガベ実生でよく起こる問題点
  • アガベ実生の土づくりで重要なこと

実際に使っている土の配合とは

結論

私がアガベの実生で使用している土は以下のような配合になります。

日向土4:赤玉土3:鹿沼土1+少量のくん炭

これが個人的には最適な土だと思っていて、今シーズンもこの土で多くの種子を播種しました。

上記にある写真の、ユタエンシスネバデンシスの種子もこの用土に播種しています。

この用土の特徴は、とにかく水捌けがよく肥料分がないことです。なぜこの用土にするのかは過去の実体験から解説します。

私が使用している土はプランテーションイワモトというところの土を使用しています。硬質で崩れづらく微塵も少ないことから塊根植物マニアなどからも人気のお店です。

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アガベ実生の実体験

①アガベの種子が新鮮であれば発芽発根は容易である

アガベの種子は新鮮であれば比較的容易に発芽発根してくれます。実生で人気のパキポディウムなどの品種よりは発芽率もよく、カビなどの心配も少ないです。

だからこそ、保水性が高いバーミキュライトなどを使用しなくても十分発芽するので、アガベの生育に相性の合う、水捌けの良い土を使用できることがわかりました。

POINT1

アガベは発芽率が良いので保水性の低い土でも大丈夫

②子株での植え替えで枯れる確率高い

いくら丈夫な品種であるアガベだからといって、子株の状態での植え替えは非常にリスクが高いということがわかりました。

なので、腰水管理をやめても、アガベ自体が独立し、水をある程度切っても大丈夫な用土にし、長期間管理できる用土にする必要があります。

POINT2

子株での植え替えはリスクが高いので長期間管理できる用土

③柔らかい土で育つ根は細くて弱い

私も実生を始めた当初はバーミキュライトなど、根が潜りやすい土を使用していましたが、柔らかい土で育つ根は分岐せずに一本の細い根が多かったです。

根の成長はそのまま株の状態に関わるので、しっかりと根を張ってもらいたいという観点から柔らかい土から硬質の土に変更し、丈夫で分岐した強い根を張らせるようにしています。

POINT3

柔らかい土で育つ根は細いので硬質の土も使用

実体験から独自の配合になる根拠

3つのポイントをまとめると以下のようになります。

  • アガベは発芽率が良いので保水性の低い土でも大丈夫
  • 子株での植え替えはリスクが高いので長期間管理できる用土
  • 柔らかい土で育つ根は細いので硬質の土も使用する

この背景から、バーミキュライトなどを使用せず、日向土という水はけに特化した用土と、ある程度の保水性のある赤玉土、鹿沼土で非常にシンプルで作りやすい用土にしました。

ある程度の大きさになるまでは肥料は必要ないので、肥料分もありません。

また、水捌けが良く粒自体硬いものが多いので、腰水管理をやめてもしっかりと株を支えてくれますし、長期間植え替えしないで済みます。

その点、発芽に重要な保水性が損なわれているのも事実です。

なので、発芽してある程度の大きさになるまでは、しっかりと水を切らさないように腰水管理を継続することと、発芽の際には種子の水分がなくならないよう、定期的な霧吹きなどは必須になります。

アガベ実生の土づくりのコツ

他の用土ではだめ?

ここまで紹介してきた用土でないといけないかというわけでは全くありませんし、その人の環境にあった用土にするのが最善です。なので出るであろう疑問点について解説します。

①バーミキュライトのような細かな土がなくても根は潜るの?

この写真を見てもらえればわかるように土が、硬くても十分下に潜っていきます。しかし、少し根がむき出しになってしまう場合もあるので赤玉土などを後から少し足すぐらいで十分です。

心配な方は表面だけバーミキュライトを撒くのもありかもしれません。乾いたら風で飛んでいきますし。

②水捌けの良い土ならなんでも良いの?

アガベは非常に丈夫な品種で水捌けさえよければ肥料分もいらないし、そこまで気にしなくても良いという人が多いのも事実です。

なので日向土でなくても、軽石などをうまく利用することが重要です。水捌けを意識しすぎて粒を大きくするのは根が張らない原因になり得るため、小粒や細粒にしましょう。

③何か他に注意しないといけないことはある?

注意しなければいけないことは、肥料分のない土を利用することで、後は水を切らさないように、観察を続けることだと思います。どのような用土にしても観察は非常に重要で実生だと日々の変化が著しいのでよく観察してみてください。

まとめと重要ポイント

まとめ

今回の記事のまとめは、アガベは非常に丈夫で発芽しやすいことから、長期間使用できる大株と同じような用土で播種することがおすすめで、その配合は水捌けを意識した日向土、軽石などを多く使った用土にすることが重要という内容でした。

重要ポイント

  • 長期間管理できる用土を作ること
  • 柔らかい土だけにしないこと
  • 水捌けメインの用土にすること
  • 水捌けメインの用土では水やりや腰水管理を徹底すること

以上の点を押さえていればあなたもきっと素晴らしい実生株を栽培できること間違いなしです。

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自分で配合するスペースもないし、市販で売っているもので良いものが知りたいという方はこちらの商品がおすすめです。専門家の人がしっかりと介入して作られたもので、安心感があるので気になる方はぜひ。

3 COMMENTS

くま3

はじめまして、質問させてください!
配合の赤玉土や日向土などの粒の大きさは細粒でも大丈夫でしょうか?

返信する
おさ

コメントありがとうございます。

粒の大きさですが、細粒でも可能だと考えています。

しかし、アガベは根が結構太くなるので、2年目ぐらいからは粒を大きくした方が根張りは良くなる私は考えています。

良ければ参考にしてください。

返信する
くま3

アドバイスありがとうございました!
初心者なのでとても参考になります。
頑張って育てますヽ(^ω^)ノ

返信する

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