パキポディウム実生をしている人「パキポディウムの実生をしてみたけど、水やりのタイミングがあまりわからなくて困っている。それに徒長はさせずに太った株を作りたいけどその際の水やりってどうなんだろう。実際に育てている人に聞いてみたい」
本記事ではこういった疑問を解消します。
本記事を書く私は、パキポやアガベの実生を中心に趣味で植物を栽培しています。この記事を書くまでに播種した種の数は1000粒以上。
その際に失敗や成功を繰り返しているのでその経験をもとに解説していきます。
パキポディウム実生の水やりタイミング
パキポ実生を枯らさないためには、水やりのタイミングが非常に重要です。
個人的に色々試行錯誤してみて、播種してからの期間でどれぐらい水やりをするのが最適なのか解説します。
植物なので成功は分かりませんし、成長スピードによって水やり頻度も違うのであくまで参考程度にご覧ください。
0〜3ヶ月
発芽してから、数ヶ月は塊根部分に水を蓄える力が備わっていないため、水が切れないように注意しましょう。
それに根自体もすごく細く乾燥には弱いので、土が乾き切らないように、腰水管理や、水やりの頻度を多くするなどして、水切れを起こさないことが重要です。
以下の写真は、播種して約3ヶ月ほどのデンシフローラムの根です。まだ主根と言えるほどの太い根はなく非常に細いことがわかります。
3ヶ月〜半年
3ヶ月ぐらいから徐々に、塊根部分も木質化するものも出てきますが、まだまだ貯水する力はありません。
徒長せずに締めて育てたいと思いますが、水を切りすぎるのも注意です。
生育が早いものは少しずつ水を減らしてもいいですが、小さいものにはこまめに水やりを行いましょう。
半年〜1年
一年目は根腐れで腐るということはほとんどないように感じます。なので水やりは頻繁におこなっても構いません。
ですが、徐々に水やりの頻度を空けて徒長させないようにしましょう。その際に、ボディがかなり萎むまで水は切らさないほうが良いでしょう。
1年目はできるだけ休眠させずに、冬越しするのがお勧めです。
落葉させ休眠させても貯水力がないので水やりを行わないといけないので、根腐れする原因になります。なので個人的には1年目は落葉させずに、水やりの頻度だけ減らして冬越しを行います。
【実生初心者必見】パキポディウム実生一年目の冬越しで失敗しないためのコツとポイント1年以降
1年目を乗り越えた株は、少しずつ厳しめに管理をしていきます。
水やりも、ボディにシワが入ったらたっぷり与えるという作業をひたすら繰り返します。
多少水をやりすぎても問題はありませんが、梅雨時期や晴れ間の少ない時期に水やりをたくさんするのは控えましょう。
2年目以降はしっかりと落葉させ休眠させましょう。
このメリハリをしっかりとつけることが、締まった株になるポイントだと思います。
また、休眠中は水はほとんどあげずにたまに少し水をあげるぐらいで十分。この時期の水やりは根腐れの原因になるので注意しましょう。
まとめ
期間 | ポイント |
0〜3ヶ月 | 腰水管理などで水を切らさない |
3ヶ月〜半年 | やりすぎぐらいでOK。水切れに注意 |
半年〜1年 | 徐々に水やり頻度を空けていく。水切れに注意 |
1年以降 | ボディにしわが入ったららたっぷりと。水与えすぎ注意 |
よくある疑問とその解答
よくある疑問点
- 土が乾かない場合は?確認方法は?
- 水のやりすぎで徒長しない?
- 水と一緒に肥料はする?
土が乾かない場合は?確認方法は?
土が乾かないでずっと湿っているという場合は根腐れの原因になりかねませんし、徒長するリスクが高まります。もし屋内で栽培しているのであれば、サーキュレーターを使用するなどをして通気性をよくしてみてください。
また、土が乾くタイミングがわからない人は、鉢を持ってみて、軽くなっていれば大丈夫。また、爪楊枝などを刺して濡れていないか確認する方法もお勧めです。
水のやりすぎで徒長しない?
実生一年目の株は水を切らすことができなく、どうしても水やりの頻度が多くなります。
なので、徒長させないためにもしっかりと日光に当てることがより重要になります。
もし屋外にスペースがなく屋内で栽培しているというのであれば、ライトの導入は必須になります。
水と一緒に肥料はする?
基本的に実生1年目の株は肥料は必要ありません。
一年目から肥料を与えると脇芽が出てきて、ぷっくりとしたボディにならない傾向があるらしいです。
一年目以降は遅効性肥料を少し土に入れておくぐらいで十分。液肥をするのであれば少量をあげるぐらいで十分です。