パキポディウム実生初心者「パキポディウムの実生に挑戦したいけど、種子を蒔くタイミングはいつが良いのだろうか。実際にパキポの実生をしている人に聞いてみたい。」
本記事ではこういった疑問を解消します。
本記事を解説する私は、北海道でパキポディウムやアガベを中心に実生を行なっています。今まで播種してきた種子の数は1,000を超え、家中植物だらけになるぐらいに植物が大好きで日々研究しています。
その中でうまく育てることのできなかった経験。とてもうまく栽培できた経験があります。その経験をもとに、今回はパキポディウムはいつ播種するのが良いのかを解説します。
パキポディウムの播種タイミングは春
結論
結論は春。暖かくなり1日の気温が25度を超えるぐらいになった時期が適期です。
その理由を私の知見をもとに解説していきます。
大事なのは播種する際の気温
発芽において重要なのは気温と湿度です。
気温が低すぎると発芽のスイッチが入らずに発芽率が悪くなる傾向があります。なので温度は25度以上をキープできる時期である必要があります。
その時期が5月から7月ぐらいの春になります。
季節は日本全国地域ごとに気温の変化があるので参考程度に時期は捉えてください。
とにかく、発芽させる環境の温度が25度以上をキープできる時期にしてください。
発芽後の気温
発芽の時期さえ温かければ良いわけではありません。
発芽してから冬になると小さい株が落葉してしまい、休眠明けになかなか育ってくれないというリスクがあります。
なので、発芽してから一定期間暖かい期間がある方が、冬越しが容易になります。このような理由があるため、秋より春の方が適期と言われます。
よくある疑問
春じゃなきゃダメなの?
A.可能です
春じゃなきゃだめだというわけではありませんし、他の季節でも工夫次第でいくらでも発芽します。
しかし、その後の生育スピードやスイッチの入り方が良いのは春だという事です。
実際に私も北海道の寒くなってきた秋に播種しましたが、発芽して成長している株も多くあります。家の中を加温したりヒートマットなどを使用するなど工夫が必要ですが十分可能です。
鮮度は関係ないの?
A.関係あります。鮮度が一番です。
種子の発芽にとって一番重要なのは、時期もありますが、種子の鮮度です。
これは断言できます。日本の寒い時期に採れた、輸入の種子などは春まで待っていたら一気に発芽率が下がります。もし海外の種子で採れたてなのであれば、出来るだけすぐに加温しながら播種することをオススメします。
その際に何度も紹介しているヒートマットなどが役に立ちます。
冬に加温しなくても発芽する?
A.発芽する株も有りますが、発芽率はかなり低いです。
私は、北海道の秋に播種したことがあります。部屋内の温度は20度を超えない時間も多い気温でした。その時は発芽はしましたが、途中で枯れてしまったり、発芽しなかった株も多かった印象です。
気温が低くても発芽することはありますが、明らかに発芽率が低くなったのでできれば暖かい時期に播種することをオススメします。
もし、冬に蒔かないといけないのであれば加温は必須と言っても良いと思います。
パキポディウムの発芽には、温度や時期も非常に重要ですが、個人的にはカビ対策が一番重要だと考えてします。その方法などは以下の記事で紹介しているので、発芽率を少しでも上げたい人はご覧ください。
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